【テント泊1泊2日】梅雨の燕岳でのんびりしてきたよ
はいどうも。
初めまして山とカメラのために必死こいて働いてる人です。
趣味で山にばっか登っており周りからヤマバカと言われ続けて早3年。
いつか登山ブログを書きたいと思っていましたが、めんどくさがり屋のワタクシ、とうとう山歴4年目を迎えてしまいました。
正直ブログってだりぃwwwと感じる所存でございます。なら何故ブログなんかをやり始めたのかというと、ワタクシ基本ぼっち登山なので写真とかを見てくれる人が周りにいないのです。友達はいますよ。
そう!そこの貴方!貴方に見てもらうためにこのブログを深夜につらつらと書いているのです。
そんな感じで山とかカメラについて適当に書いてるので見てやってください。お願いします。
まぁそんな訳でこの梅雨の時期に晴れ間を狙い、燕岳でテント泊してきましたよん。燕岳自体は初めて登った北アルプスの山なので思い出深いのです。
あの若かれし頃の初心に戻り山を満喫しよう!
なんて綺麗ごとは考えずに「山ガールいねえかなぁ、LINE交換してえ」というなんとも不純な考え事をしながら準備を進めておりました。
とりあえずテント泊なので我が家の最深部の自室からバルトロ75を引っ張り出し、とりあえずテントとシュラフを突っ込む。
ちなみにテントはステラリッジ2型でシュラフはダウンハガーの2番です。おひとり様だけど2型のテント使っちゃうもんね~!
てな訳でその他カメラやら飯やら服やらを詰め込んだらあっという間にパンパンに。
パッキングへたくそっすね。1泊2日とは思えねぇよ。三脚も入れたからクソ重い・・・
大体15kgぐらい。フルサイズカメラ入ってるし仕方ないね。うん。
まぁ行けるっしょと余裕ぶちかまし、のろのろと駅まで行き上野駅から夜行バスに乗る。てか上野から松本まで夜行バスなんてあるんですね。正直夜行バスの距離じゃないが細かい事は気にせず深夜の中央道を揺られる。
途中何度かSAで休憩を挟む。バスが三列シートなので隣を気にしなくていいのは快適だ。隣も姉ちゃんだしなんだかソワソワした夜を過ごす変質者です。
松本駅に到着
さぁまだ涼しい朝5時30分早朝の松本駅につきました!肝心の天気は曇り!いえい!
ま、薄々天気悪いだろうなと思ってましたよ・・・
一応てんきとくらすの予報では曇りのち雨で期待はしてなかったです。分かってたんだ。うん。決して晴れるかもしれないとか考えてなかったですよハイ。
まぁ天気は梅雨なので仕方ないとして、大糸線の始発で穂高駅を目指す。特に何も考えずPASMOをピピッとし改札をくぐり、電車に揺られる。
目の前にのどかな田園風景が広がり、寝不足の為か少しウトウトする。
下山したら何食おうかとか訳わからんことを考えてると、車内アナウンスが流れる。
「ご乗車ありがとうございます。当路線でICカードはご利用いただけません」
え?
いま何て言った?俺ふつうにPASMOで改札にインしちゃったよ?
やってもうたわ、これ永遠に乗り続けるパターンか。山旅じゃなくて鉄旅になっちまうよ。
がしかしそんな事はよくあるそうで、現金で支払えば改札を出れる事が判明。
まぁそりゃそうだよな。俺はアホか。
そんで普通に改札から出てあらかじめ予約しておいたタクシーに乗り登山口である中房温泉へ向かう。平日で早い時間に乗り合いバスがないから贅沢にタクシーなのですよ。なんだかんだ初めて実費でタクシー使ったかも。普段ケチなもんでね。
襲い掛かる睡魔と格闘しながら小一時間、中房温泉に到着。
人の気配が全くなく流石月曜日と感じる。仕事柄平日休みなので空いてるのは助かよね。
気温も涼しいくらいで曇ってるため紫外線もなく快適に登れそうな感じ。まずは目の前の公衆トイレで用を足しスッキリしてから水場で水を補充して靴紐を結んだ。水場の水がぬるかったのは温泉があるからか?
登山開始!
スタートはけっこうな急登から始まる。まぁ北アルプス三大急登と言われるわけだな。でも道はある程度しっかり整備されてるので体が慣れるまでのんびり登る。う〜んこの北アルプスの森って感じ。久しぶり。
ダラダラ歩いてると、ちょこっとだけ景色が見える。雲は多い感じだけど稜線は雲の高さ的に展望がギリあるかガスってるか。どちらにせよ青空登山って訳にはいかなそうだなぁ。
30分程歩くとなにやらミニロープウェイみたいな鉄骨にぶち当たる。コレ、上の合戦小屋にスイカとか荷物運ぶ為にあるらしいんすよ。乗って上まで登れたらめっちゃ楽そうだよね、乗らせてくれねーかな。楽できるなら楽したい。
3分程歩くとすぐに第一ベンチに到着。ちょっとした広場になっていて、水場も少し下るとあるみたい。ここで5分ほどザック背負ったまま死んだ顔でベンチに座り小休憩。まだ6月だから半袖じゃちょっと涼しい感じで過ごしやすい。
絶妙にテンションが上がってきてルンルン気分で登ってると石の上に富士山発見。今日絶対富士山見えないだろうしココで富士山を拝んでおく。ピンクだけど気にしない気にしない。
おや?なんか下に雲溜まってね?もう雲の上かぁ。雲海見れそうな感じでテンションも更に上がる。ちなみに下りですれ違う人も数人いて1人きりって訳じゃ無さそうだ。
第三ベンチにとうちゃーく。ちなみにだいに第二ベンチは写真を撮り忘れてしまった、すまんねぇ。ベンチ間の時間は大体30〜40分くらい。CT的にそこそこかな。この辺からザックの重さが腰にくるようになる。景色も似たり寄ったりだから樹林帯は飽きやすいんだよね。なんとなく後ろを向くとなんともパネェ光景が。
やっべ、大雲海じゃん
見事に雲が溜まっている。後ろに見えるのは美ヶ原かな?こりゃ天気が曇でもアタリかも。
登山道も段々と花崗岩がメインになってきて燕岳に来たぞ!って雰囲気になってくる。
富士見ベンチに到着〜相変わらず雲海が凄い。なんか下の雲と上の雲に挟まれて不思議な気分。
木々の隙間から大天井岳への稜線が見えてきた。残雪も相まってこれぞアルプス!って感じの景色でワクワクしちゃう。
合戦小屋に到着
段々と木々の密度が下がってきて周りが開けてきた所で合戦小屋にとうちゃーく。ここまで約2時間半くらい。まずまずのペースです。
合戦小屋の名前って面白いよね。由来の説明がボードに書いてあって結構面白い、まぁこんな酸素薄いとこでよう戦うわ。
ちなみにこの時期は名物のスイカはまだ販売してないみたいです。三年前ここでスイカ食べた時は最高にうまかった...7月からの販売だそうです。
スタッフの方々もトイレの設営やら準備やらで忙しそうにしてました。
ここで小休憩を取っていると、男女のグループが後ろからやってきました。軽く会釈しそろそろ出発しようかと思ってたら、グループがタバコを吸い出した。まぁ別にダメだとは言わんけど山に来てまで、ってのはあるなぁ。煙いし山火事危ないし...まぁスルーしておこう。
燕山荘まであと1時間30分ほどなのでのんびり登る。甘めに考えてもお昼前には着く予定なので急ぐ必要ないしね〜
ちなみにこの辺からチラホラハイマツがコンニチハしてくる。ハイマツ見ると高い山に来たぞー!って感じするよね。
30分ほど登ると三角点に到着。ここまで来たらあるお山が見えます。そう、
槍ヶ岳が見えるんです!!!
曇ってるけどなんとか槍さんがお姿を表してくれました。はぁ、尊い...
山屋憧れの山、槍ヶ岳はどこの山から見ても美しいものです。ちなみに去年の10月に登った時は感動で全身プルプルでした。
やーりがーたけー!!!ってブツブツ言いながらな歩くとやっとこさ燕山荘が見えてくる。あともうちょっとかな?って感じの距離で、三年前ガスガスで何も見えなかった時を思い出しました。
しかーし、ここからが長く感じるのですよ後40分くらいなのに。ちょこっとばかし雪道を歩く。グズグズに腐っている為歩きにくくてしょうがない、仕方ないのでツボ足でジワジワと登る。
あともうちょっと!てか、あの急登登るんか。そうかこの時期はトラバースルートが残雪で危険だから直登ルートに行くしかないんでした。
このあと少しがめちゃくちゃキツく感じました。
槍ヶ岳も見えてるし、気分的には最高だぜ!
俺、この階段登ったらカレー食べるんだ。大盛り食ってやる。
燕山荘についたー!
そんなわけで燕山荘に到着。登山口から休憩込みで3時間30分くらいでした、クソデカザック背負っての合戦尾根は思った以上にキツかったです...精進せねば。
てか燕岳めっちゃカッケー!やべぇ、興奮でクラクラする。残雪も無いし完全に夏山ですな。
勿論槍ヶ岳方面もバッチシ見えてる。雲が厚めで日差しがない分楽に登れたし、晴天じゃなくても不満ないね。
さてと、のんびり景色を堪能したいのは山々ですが、まずは今夜の五つ星ホテルを設置します。案の定テント場は誰もいないのである程度平たくて槍ヶ岳が見える場所に張りました。去年の秋ぶりのテントさん。
そして腹が減ったので、燕山荘にて念願のチキンカレーを注文。勿論大盛りで!!
ピッタリ1000円でした。これがまた注文してから5分ほどで持ってきてくれるのでめちゃくちゃ早い。ここはファミレスですか。
カレーもしっかりと作ってあって肉も柔らかくておいしい。山の上で美味いメシが食えるなんて有難いことです。
腹も満たしたのでテントの中でのんびりする。風もないのでちょっと暑いぐらい。
外を覗き見ると槍ヶ岳がこんにちはしてるし、ロケーション最高過ぎないっすか。
まだ昼過ぎなので時間もたっぷりあるしのんびりしよう。こんな時に便利なのが、ラジコというアプリ。松本で配信されてるラジオが聞けまっせ。
日頃かったるい仕事してて、休みにこの絶景見れてると思うと人生楽しく感じるよねぇ。ちなみにこの辺から写真が一眼レフで撮った写真になります。ちなみにカメラはニコンのD750です。フルサイズカメラさいこーです。買ったとき財布が逝きましたけど・・・
うとうとしてきたので眠気と格闘する。寝たら一気に夜になりそうなので我慢するしかねぇ。ちょっと散歩でもしますか
裏銀座方面もしっかり見えますね~
いやー餓鬼岳もよく見えるね。ワタシのテントがぽつんとあって大自然感すごい。てかテント場の雪多すぎないすかね。雪崩れたらバイバイじゃないすか。
表銀座もよーく見えます。いつかこの縦走ルートを歩いて槍まで行きたいなぁ・・・大天井岳で一泊すればなんとか行けそうな感じ。しっかしまぁこの稜線気持ちいですね。
こうのんびりしてると山頂行くの明日でもいいかな~と感じる。ゆっくりと流れるこの時間がマジで幸せ、この瞬間の為に働いてます。マジで。
なんかチュンチュン鳥の鳴き声がすごいなーと思ったらイワヒバリがいた。ひたすら鳴いててかわいい。この鳥、標高の高い高山帯に生息してる鳥なのです。警戒心が薄いのか近づいて写真撮ってもぜんぜん逃げない
なんてダラダラ散歩してたら急に天気が良くなってきた。最初厚い雲が空を覆ってたけどいつのまにかに青空が広がって最高ですやん。梅雨の時期なのに大勝利ですよコレ。
ちなみに写真は笠ヶ岳パイセン。笠新道いつか登ってやるぜ。
こんな天気よくなってきたら山頂行きたくなるよ~行こうかな。
よし行こう!登ろう!
山頂へ
30分くらいで山頂につくからのんびり登る。槍ヶ岳と青空は栄えますね。
そういやまだ雷鳥見てないな。
イルカ岩さんもお久しぶりですね。立派にそそりたっておられる。
振り返ると燕山荘。後ろの雲海がいいね
するとこの辺でグェーグェーとあの独特の鳴き声が聞こえる。もしやこの声は・・・
ライチョウだー!!!!
岩の上にちょこんと座って監視しておられました。このあたりが縄張りなんすかね
いつみてもかわいいおいしそう
そんで山頂にとうちゃーく。勿論誰もいないので貸し切り。風もなくて穏やかな天気でホント最高っす。はるか遠くには剱岳も見えてる
立山と剱岳。いつ見ても雄大な山ですな。今年の秋頃には両方登りたい
大パノラマを存分に堪能したら暑いのでそそくさと戻ります。晴れると景色はいいけどあっついよね。
帰ったら燕山荘でジュース買おう。きっと皆さまは「そこは生ビールだろう!!」と思われるかもしれないけどワタクシは未成年なのでお山でも法律遵守です。
燕山荘につく頃にはピーカンに。肌がジリジリ焼けるぜ・・・
ぷはー。カルピスうめぇ。人もちらほら増えてきましたわ、日帰りの人が大半で2組小屋泊に人がいる。ちなみにカップルの二人組が近くにテント張ってましたわ。ぼくはぼっちテントですが・・・
やることなくなったのでテントで小1時間ほど昼寝してきました。気づけば夕方になっており景色もまた変わってきました。
いい感じに空がオレンジ色になってきて綺麗です。そんな景色を見ながら夕飯に。
燕山荘前のベンチにて肉を焼く。今宵は奮発して国産牛ですぞ。
ご飯も炊いて、レトルトカレーをぶっかける。簡単だし美味いんだなコレが。てか昼にもカレー食べたな...
ガスも下に溜まってきて段々と冷えてくる。
日が暮れる寸前グェ~グェ~と例の声がまた聞こえてきた。
ハイ、本日二度目の雷鳥さんです。羽をパタパタ広げて砂浴びしてました。まるっこくてかわいいよねぇ~
日も落ちたし寝ますか。今夜は晴れたら星を撮ろう。
ハイ、21時頃起きたら星がヤバかったです。天の川もしっかり見えてめちゃくちゃ綺麗でした。
ただレンズが夜露で濡れて大変でしたけど...
天の川と槍ヶ岳。コレのために山に登ってるようなもんです。
この後はテントに戻り朝までぐっすり。雪上テントだから底冷えがちょっと寒かった。
下山日
起きたら日の出5分前で飛び起きる。雲が多いけどまぁいいかー
うす暗い中の槍ヶ岳もステキ・・・
って気づいたら朝日が昇ってきた。眩しいけど太陽の暖かさを感じるよねぇ~
この朝の空気ほんと好き。
朝の景色を堪能してそろそろ下山しますか。画質がこの辺から荒くなるのはスマホ撮影に切り替わったからです。一眼重いしね。
午前7:00。のんびり下山しても帰りのバスには余裕に間に合いそう。
さぁーとんとこ下山しますよ~。日が出てるせいか暑すぎて汗が止まらない。
下山したら温泉行っちゃうもんね~
無事下山
てことで、休憩込みで3時間で下山。歩いた時間は2時間30分くらいかな。
今年初のテント泊としては程々に運動できたので良かったです。
さぁ次は温泉ですぞ。ここ中房温泉にはもちろん日帰り入浴できる設備があるのでここで入浴してもいいのですが、いかんせん昼食をとれる所がありません。
そんな時に便利なのがこの先5分ほど歩いたところにある有明荘がオススメです!
お風呂も大きめで、メニュー豊富な食堂があります。燕山荘と同系列なので燕山荘に宿泊した方は割引で温泉に入れるそうです。ただしテント泊は割引が無いそう。
もちろんこの時間は誰もいません。一番風呂いただいてきます!
内湯も広くて42度と少し熱めで、熱め好きとしてはありがたい。さぁごっそりと体の汚れを落として湯につかるぞ。
外湯は40度くらいとぬるめでのんびりできる。下山後の温泉はやっぱ至高ですね~ああぁたまらね~。溶けそう。
ほんで湯上りの昼飯はソースカツ丼。この辺は山賊焼き定食が有名なんだけど前回食べたのでパス。ソースが甘辛でぺろりしちゃいました。
さ、腹を満たした後は東京まで帰りますか~。帰りは贅沢にスーパーあずさで帰ります。乗り心地いいし何より楽に帰れる。
以上で今回の山旅はおしまいです。梅雨真っ最中でしたけど予想外の晴天で最高の登山ができました!次は違う山域にのんびりしに行きたいな。てなわけで次回もどうぞお待ちくださいませ。